東京の介護施設で多く見られる問題と改善点

東京で介護職として働くには、介護を受ける側の実態も知っておく必要があるだろう。東京は人口が多く、密度も高いことから一つの地域に複数の介護施設が林立していることも珍しくない。特に、高齢者の割合が高い地域では介護施設が多いのは歓迎されるが、その一方で多くの介護施設が飽和状態になっている問題もある。また、東京の介護施設は地価や地域の利便性の影響から、他の地域と比べて利用料金が割高に設定されている所が多い。そのような状況でも満室になる施設が多数を占めるのが現状だが、利便性の高さから東京以外の地域に住む高齢者が介護施設を利用するケースもある。そのため、地元民が利用できない施設があるのが問題の一つになっている。

さらに、東京は地価や人口密度が高いことから一つの建物に広く土地を確保するのが難しい。介護施設も例外ではなく、在宅介護を前提とした訪問介護の運営方式を採用する施設も多く存在する。居住型のように一定以上の広さを確保する必要が無いのが利点である一方、時間の制約が無い介護を受けることができない欠点もあるので利用の際は注意が必要である。東京に居住する人が充実した介護を受けるためには施設ごとの運営方針や法律の規制を把握し、自身の生活サイクルや体調に適した所を選ぶのが最適だ。

中でも、在宅介護の状況にある人は不測の事態に陥っても迅速に対処出できるように、複数の介護施設を比較して判断することが大切である。場合によっては複数の介護施設を利用するのが効果的だが、その分出費も嵩むので注意して判断するのが望ましい。